2025.6.23(月)婦人会初、鑑賞会を開催しました
梅雨とは名ばかりの、お天気続きの日々。熱い日差しとむっとする湿度、そして帽子が飛ばされそうな強風のなか、
善龍寺仏教婦人会主催の初・鑑賞会が開催されました。
いつもは布教使の先生をお招きして、ご法話をいただくのですが、今回は、「ご法話」という形ではなく、
「もっと他の形での研修会を開いてみよう」
という婦人会役員の声もあり、朗読劇・人形芝居という形での鑑賞会という運びとなりました。
←こちらは当日お配りしたパンフレット
開会のあいさつも早々に、まずはゆめしばい座の皆様による、朗読劇がはじまりました。
江國香織原作『晴れた空の下で』という演目です。
おじいさんとあばあさんの会話を中心にお話が進みます。
みなさん、マイクをほとんど使わずに読まれていたのですが、凛としたお声が本堂いっぱいに広がっていました。
そして場面展開の際に鳴る、風鈴の音。
此岸・彼岸の境をあいまいにするような、そんな印象的な音でした。
このお話は、国語の教科書にも載っているのだとか。
ゆめしばい座の一員でもあり、婦人会役員でもあるOさんは、
「このお話は年を重ねるとより深みが増すのよね。こういうことあるなぁって思うの。」
と、おっしゃっておられました。
余談ですが、Of Monsters and Men(オブ モンスターズ アンド メン)の
Little Talks(リトル トークス)という曲が好きでよく聴くのですが、その歌を少し思い出しました。
この曲も、此岸・彼岸の境があいまいになる印象を持ちます。
https://youtu.be/ghb6eDopW8I?si=TbxxRkaCUVGifc0z
ゆめしばい座の皆さん、ありがとうございました!🌸🌸🌸
またご縁をいただけましたら嬉しいです。
朗読劇に続いて、お次は安藤秀明先生による、ひとり人形芝居を鑑賞しました。
演目は『飴買い幽霊』。毎夜毎夜飴を求めにくる若い女。店主があるとき、その女の後をつけていくと、
墓場ですうっと消える。
女の消えた墓からは、赤ん坊の泣き声がする。掘り起こしてみると、亡くなった女に抱えられている、赤ん坊の姿が…。
おおまかなあらすじはこのようなものだと思います。
なんとなく知っていたお話ではありましたが、なんと全国各地に同様のお話が伝わっているようです。
もとを辿れば、中国、さらに西のペルシャにも似たようなお話があるのだとか…。
巡り巡って、今日に伝わっているのですね。
さて、安藤先生が演じられたのは、長崎県は光源寺に伝わるお話が元になっています。
お墓で赤ん坊が発見され、幽霊になった母親とご住職の会話から物語は始まります。
夫を追って長崎まで来たものの、そこで息絶えてしまう”おさよさん”…。
この写真は生きているときの”おさよさん”。
幽霊になるときは、ちゃんと幽霊になる表現があります。
安藤先生のお声は、迫力そのもの。ご住職の人形を動かすときはビリビリと空気が震えるような気がしました。
そして、幽霊になってしまった”おさよさん”の声は、悲しげで子どもを案じる母そのもの。
多彩な声の使い分けに引き込まれました。
お人形は、人形制作の方に作っていただいているとのこと。
「お話のあらすじをお伝えするだけで、キャラクターの見た目などは細かく注文はしません」とおっしゃっておられました。
パペット式(手を人形の中に入れて動かすタイプのもの)と棒で動かすタイプのものと、たくさんのお人形がありました。
決して触れてはいけないのかと思いきや、先生みずから「お人形を持ちたい方はどうぞ!」と持たせてくださいました。
とっても、気さくで楽しい安藤先生。
最後に役員のFさんと婦人会会長のTさんで先生と一緒に記念撮影。
安藤先生、本当に素敵なお話をありがとうございました!
今回は、初めてづくしの行事となりました。
鑑賞会自体が初めてでしたし、研修会としていつもは婦人会会員だけでご法話などをいただくところ、今回は
「非会員の方にも人形劇や朗読劇を味わってもらいたい」
という想いから、婦人会に所属していない方にも広く参加を募りました。
足を運んでくださった皆様、ようこそお参りくださいました。
昨年の再始動から1年、「堅」から「柔」まで、今後も精力的に活動していきたいと思うところです。
実は、今年の1月や2月にも「新年会」や「おしるこ会」などの活動があったのですが、まだまとめ切れておらず…。
近々、そちらの活動報告も載せようかと思っておりますので、お楽しみに。
2024.6.17(月) 善龍寺仏教婦人会研修会
2020年度より活動を休止していた善龍寺仏教婦人会ですが、2024年度より活動を再開することになりました。
総勢15名の方が出席してくださいました。👏👏お久しぶりにお会いする方もいて感無量です。
最初に全員で重誓偈をお勤めしたあと、副住職による講話がおこなわれました。
今から約30年ほど前の1995年に善龍寺婦人会が発足しました。当時の立ち上げメンバーでもある方が、今でも婦人会に所属してくださっています。
コロナで中断はしましたが、今後も精力的に活動ができることを願っております。
副住職による講話の後は、会員のおひとりである藤木博子さんによる、
「楽しく学ぼう認知症予防講座」がおこなわれました。
まずは丸く椅子を並べて輪になって座ります。「もしもしかめよ~」や「桃太郎さん桃太郎さん」のリズムに合わせて、右から左へお手玉を渡していきます。
単純なようで、これが意外と難しいのです。リズムが早くなるとなおさらです。
さらには、「では右手と左手を交換してやりましょう」と言われるとますます混乱!
ひとりひとつのはずのお手玉が、なぜか2個3個、さらには5個くらい持っている方も…。
「こういうときは〇〇さん失敗よ、というのではなく、〇〇さんお金持ちだね~って言うんですよ」と講師からのお声に、
皆さん大笑いの楽しいひとときとなりました。
その他にも、リボンを首にかけて、じゃんけんで勝つと相手からリボンをもらえて、最後に一番多くリボンを獲得したひとが勝ち、というゲームも行いました。
使用したお手玉などの道具を一式、寄付していただきましたので、また同様の講座を開こうかと考えています。
声を上げて大笑いするのが大事とはよく聞きますが、その言葉を実感した研修会だったように思います。
藤木さん、ありがとうございました。🌸